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三浦流 番組分析「笑っていいとも 終了」篇

三浦流 番組分析「笑っていいとも 終了」篇

さてさて、数名の方からお問い合わせ頂きました、今最も話題である「笑っていいとも終了ニュース」、三浦さん的にどうお考えですか? とのこと。

以前の半沢直樹分析が凄くよかった!というメッセージを頂いた方からの重複が多いです。

じゃあ、早速参ります。

まあ、ぶっちゃけ理由を10個挙げろ!と言われたら、20個位挙げれそうですが、大きな理由としては、3つです。

1.裏番組(同じ時間に他局でやっている番組)ヒルナンデス!の好調

2.フリースポット枠として偉そうな媒体管理していたが、視聴率が取れず、たくさんの企業が魅力を感じなくなった。

3.メインコンテンツの崩壊

です。

皆、タモリがどうした、、とかタモリの後釜候補の中居君が断ったのでは?

などなど色んなところで騒がれておりますが、正直な所、どれも当たっているし、間違ってもいる。

結局は、こういう問題は当事者しか分かりません。

だけど、こういう表層的なところじゃなくて、企画者・制作者サイドの視点で、物事を捉えてもらいたいな~と思い、

今日は「3.メインコンテンツの崩壊」に付いて書きます。

僕の感想としては、この3が発生した2012年3月8日時点で、もうこの番組の本来の価値は終わった、と思っております。

それこそメインコンテンツの崩壊、です。

ご説明します。

「笑っていいとも」のメインコンテンツはなんでしょうか?

やはり、それは「テレフォンショッキング」です。

一時期、ダウンタウンやウッチャンナンチャンがレギュラーだった時は、メインコンテンツであるテレフォンショッキングが影を薄めるほど、企画モノが面白かったですが、それも一瞬。

笑っていいとも、第1回放送は、単純にタモリが当時大好きだった、「桜田淳子」を勝手に決めて、そこから友達を呼んで行くというシステムを採用。

「へ~~~あの人とあの人友達なんだ~~」とか

「あのミュージシャン、絶対テレビに出ないのに、あのコーナーだけは出る。

そりゃあ、『友達』と呼ばれたら、しようがないよね!」

「うわ! 福山!」

「げっ 知らないなこの脚本家。。今日は外れの日か。。」

僕がまだ若かった頃、本当にその場で、電話をかけて

「明日空いてる~~?? えーーダメなの?

これ、タモリさんのテレフォンショッキングだよ!」

「うっそーーー行く行く!!  いいとも!!」

みたいなやり取りが最高でした。

また、

「すいません!片桐はいりさんの乗った電車が人身事故で、間に合いません!」

おいおい、芸能人が電車?

でも、なんかリアルで楽しい! 片桐はいり大好きになった!

とか、

当時、宮沢りえと真木蔵人(知らないか、、やっぱオヤジか、、)が同じドラマに共演してて、なんか「怪しい噂」があって、その時期にテレフォンショッキングで、真木が宮沢りえを紹介したら、観客から、

「きゃーーーうっそーー」

みたいな。。

つまり、芸能人の私生活を垣間見えるコーナーとして、凄くよかった。

だけど、それが形を崩し始めます。

そりゃあ、分かりますよ。

忙しい芸能人にいきなり、電話して、明日昼来い!とか、それに出たいが為に、他の仕事をキャンセル、じゃ色んなところに、迷惑をかける。

だから、最後の方は1ヶ月先まで、出る人決まってました。

でも、そこまではいい。

それはしようがない。

プロレスだって、「やらせ」と「リアル」の共存が楽しい。

エンターテイメントとして、それはしようがない。

だけど、僕が上記で書いた、2012年3月8日の事件はやっては行けない。

一気に夢から醒めてしまう、、嘘をつくなら最後まで騙さなきゃ。

その事件とは、ゲストが矢田亜希子の時に起こります。

タモリ
「じゃあ、お友達を紹介して下さい。」

観客
「えーーーーーーーーー」

矢田
「あの、、友達と言っていいか、分からないですが、本当に尊敬している女優さんなんで、、
大竹しのぶさんを。」

観客
「おーーーーーーーーー」

フジテレビ女子アナ

「もしもし、大竹さんでいらっしゃいますか?
こちら笑っていいとも、テレフォンショッキングコーナー担当◯◯です。
今、代わりますね。」

矢田
「初めまして、矢田と申します。」

「初めまして、矢田と申します。」

「初めまして、矢田と申します。」

・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・

初めまして????  おいおい!!

会ったこと無いのか??

会ったこと無いのに、友達????

おーーーーい

それに対しての、大竹しのぶの慌てよう。タモリの慌てよう。

その後、番組ディレクター・プロデューサー大激怒。

で、これを許さないのがネットユーザー

炎上炎上

それ以降、「友達」を紹介という1番大事なコンセプトがなくなり、

「はい、明日のゲストは?」と機械的になります。

そうなってくると、僕はそれまでも分かっていたけど、一般の人も気付き始めます。

次のフジテレビのドラマのキャスティングだけが続く。。

なんだよ、、結局「番宣」かよ。

「番宣」とは、新しい番組を宣伝するため、あまりバラエティに出ないタレントが、どうしても自分の番組を知ってもらう為に、無理してクイズ番組などにでることです。

結局、芸能人の友達関係、リアルな私生活が見れる素敵な番組が一気に、普通の「番宣」番組に成り下がり。

間違いなく、このシステムが崩壊した時点で終わりました。

そこに来て、裏番組「ヒルナンデス」の台頭。

もう、時間の問題だとは思っておりました。

長くなりましたね~~~ こういうのはやっぱり長くなる。

いや、難しい。

自分がフジテレビで番組制作サイドだったら、本当に難しい。

国民的な人気番組だから止めれない。

だけど、色んな意味でも綻びが出はじめる。。

でも、今さら本当のことは言えない。

やはり、無理してでも、「テレフォンショッキング」のコーナーを強化すべきだった。

BIGタレントを出すことだけに気を使い過ぎた。

本来の「友達を紹介して行く」というコンセプトが崩壊しそうな時に、少し1.5流タレントでも、お笑い芸人だけにするとかして、「リアル」を追求すべきだった。。

僕はそう思います。

こういう国民的な番組がなくなるのは、寂しいです。

だけど、引き際は大事。

そういう意味では、少し遅いくらいですが、ギリギリ「伝説の番組」として語り継がれて行くと思います。

関係各社の皆様、、お疲れさまでした!!

PS

「笑点」「サザエさん」「ドラえもん」「世界の車窓から」は、

僕が死ぬまで頑張って欲しいな~~

 

 

 

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ABOUT ME
Koi Miura
時間にもお金にも縛られず「自由」に生きる。そして「クリエイティブ」に生きる。リアルビジネス・インターネットビジネスの垣根を超えて、あらゆることを提案し、形にして行く。それがこれからの僕の使命。マーケティングスキル・個人ブランディングを極め、自己の成長はもちろん、たくさんの同志と共鳴し合い、成功者を量産させて行こうと思います。