Business Mind

搾取される側から脱却を!

 

「今年の年末年始は、結構休めそうだ……」

休みに入る直前の12月末にカレンダーを見て初めて知った僕は
「本を最低でも10冊は読むぞキャンペーン!」
を勝手に1人で立ち上げ、無事昨日それを完遂できた三浦です。

どんなに家の用事が忙しかろうが、「絶対」にインプット!と決めました。

お約束の

・経営+MBA
・マーケティング
・コピーライティング
・ブランディング etc……

系の本は抑えながら、
・読みにくいダイレクト出版もw

さらに、普通は手に取らないような本、

「○◯○◯○◯○◯」
(名誉の為、タイトル名は伏せさせてください)

と、タイトルはカッコいいが中身がスッカスッカの本まで。
(マジで金の無駄だった……だけどそれでも十分、反面教師として発見はあり)

そして大好きな小説は1つのみ。
(上・下巻あるのでそれなりにボリューミーでしたが……)

油断するとすぐに全部小説に走ってしまうのでそこは意図的に。

だけど、、今回のこの選んだ小説がかなり当たり……と言いますか、内容が衝撃すぎて読み終わった昨日は、暫く読後感で動けませんでした。

もともとこの作者は経済記者としても活動されており、日本銀行・東京証券取引所にも頻繁に出入りして取材していたので、ある意味、陸王・下町ロケット・半沢直樹の、池井戸さんよりもグロく経済の裏側を覗いて来ている感じがする。

だからこそなのか作品が凄すぎる。
どこまでがフィクションでどこまでがノンフィクションから分からない。

彼自身、
「性善説は他の小説家に任せます」
と言う辺りが渋い。

今回で3作目を読みましたが、また色々考えさせられました。

今日は別に彼の作品のレビューをしたい訳じゃなく僕も全然知らなかった「派遣社員」と言うことに付いて考えてみたいと思います。

今回読んだ作品は、国や大企業の自分勝手な都合と、守られている正社員の「ツケ」がすべて派遣社員にいっているという話。

派遣社員の悲惨な実態が物語の中心であった。

このメルマガの読者様の中にも何人いるんだろうか?
「派遣社員」の方は?

久しぶりに厚生省のHPなんていうのを覗いてみた。

※非正規雇用の現状と課題

大した内容は書いておりませんが予想通り、
・年々正社員は減っている
・年々非正規雇用者は増えている
ということ。
(こんな比率なんだ……とちょっと驚き)

女性の非正規雇用が増えていることは、時代の流れを考えてすんげえ良いことだと思います。

が、

僕は何度考えても若者がまだこれからの未来あるべき男性の方たちが、「派遣社員」を選ぶ心境が分からないんです。。。

はっきり言って、派遣社員は悲惨だと思う。

 

契約社員になれば正社員になれる!
な~んて甘い言葉に騙されてはいけない。

普通に「無い」ですから。

経験から裏付けされながらの感覚的で恐縮すが、派遣社員 ⇒ 正社員になれる確率は、1,000人に1人くらいじゃないでしょうか?

……0.1%って・・・

確かに1999年に入社した時に比べ独立した2012年の頃を比較すると、メチャクチャ派遣社員が増えてた気がします。
当時は良く分からなかったけど、同じフロアに年々1人・2人増えていく感じがした。

今は達観して物事を見れるから分かるけど、企業が派遣社員を増やす理由はこれだけ

「人件費のコストカット」の為。

だって、普通に人材足りなかったら転職組みを集めればいいだけ。

だけど転職組みを集めるには金がかかるし、使えなくても正社員にしちゃうとすぐには独立できない。
社会保険の手続きとかも一々めんどくさい。

それに比べて、仕事ができない派遣社員の方が、どんどん入れ替わるのを何度も見て来た。
今思うと、そこには「人権」みたいなものは存在しない。

だから普通に考えて、今、企業が優秀な新入社員の次に最も欲しい人材は、
「優秀な派遣社員」だということ。

僕が働いていた時も優秀な派遣社員は多かった。
そりゃあ経験も豊富なので新人とかなんかより100倍仕事ができる。

ただ、なんていうか、派遣社員というだけで、年下の正社員に敬語使ったりしている姿は見るに耐えれなかった。
(そこでの上下関係はなんなんだ?)

なかには人として終わっている奴もいて、全然仕事が出来ない若い正社員が偉そうに派遣社員の年配の方に薀蓄垂れたりしている。

そういう部下にマジ説教したこともあります。

有り得ないっしょ、人として。

この前も話した、上司にはペコペコ・部下には厳しく、料飲店+タクシーで偉そうにしているサブイ人間と一緒。

だけど、僕は自分の部下の正社員にはメチャクチャ厳しかった。

独立要因の1つであるパワハラっすね。
・・・これも気を付けましょw

これが現実。

派遣社員の平均報酬も調べましたが、

……こんなに安かったの? と驚いた。

そりゃあ、そうですよね・・・
かなりマージンを派遣会社が持っていく訳だし。

そして、これが結構厄介なところで、
例えばある派遣社員の方の時給を企業が2,000円払ってたとします。

色々職種によって違いますが調べたところ、だいたい派遣会社のマージンは平均35%。

ということは、実際にその派遣社員の方の手元に残るのは、

「¥1,300」

・・・バイトじゃん。。。

そして交通費も出ない。
当然保険も自分で入る。。

多くの会社は、派遣社員の報酬はそれぞれのセクションの「経費」から割り当てられます。
正社員の交通費や接待と同じ財布から出てくるということ。

そうなると人として終わっている部署長クラスは言い出す。

「金払ってるんだから、もっと働けや!」

その温度差も出てくる。

部署長:時給2,000円も払ってやってる
派遣社員:時給1,300円の仕事は十分やっている

一々、すべて仕事を時給換算するのはよくないけれど、どうしても人はそういうところは考えてしまう。

そして優秀な派遣社員はどんどん仕事のレベルが上がっていく。
僕も本当に助かった。

ただ、その抽象的なレベル上げに、企業も派遣会社も報酬を上げるシステムは存在しない。

やはり、あんなに世界一の日本の技術!を謳われていた時代から、一気にガラパゴス状態になった今の要因はどう考えても僕は
「派遣社員の待遇」が要因のような気がします。

「働き方改革」なんて言い出したけど、それも全部対象は正社員のみ。
2000年初頭に国と一部の大手企業の勝手都合によって行われた、派遣社員採用の規制緩和。

どう考えてもこっから大企業は

「安く人を雇って働かせる」

という思考に陥ったと推測される。

この思考に陥ったら、這い上がるのは無理だ。
今まで、こんなに安く雇えていたのに増やす企業なんてどこにも存在しない。

派遣社員の方に話を聞くと、

「どうしても広告の仕事がしたくて。
 正社員じゃなくても、派遣社員として働けて嬉しいです。」

と言う人がいて、なんかすんげえなーと思ったことを記憶している。

ただし、中には

「派遣だから嫌だったらすぐに辞めればいい」

という人もいる。

難しい線引きだと思いますが、結論、、

どう考えても今の日本社会は派遣社員に厳しすぎる。

もっともっと彼らのことを考えて欲しい・・・と強く思います。

これは、一応マクロ的に見た僕の考え。

だけど、、本当の本当の本音は……

「国や企業になんか期待するな」
「派遣という都合のいい仕事なんてするな」
「バイトで十分」
「バイトしながら個人で稼ぐ力を」

です。

それが可能な時代。

なかなか気付かないです。

「自分が搾取されている立場だ」

ということって。

待遇や環境に不満を持ちながら働いている方、
今一度、真剣に考えて欲しいと思います。

じゃないとまた1年、あっという間に終わってしまう。。。

選択肢なんて無限にありますから。

 

だけど、当事者だとこれに気付かないのも分かります……
僕も選択肢なんてないと思ってましたから。

だけど、大丈夫。

数十年前と違って「今」の時代だからこそですが、組織に頼らず個人で十分戦える時代です。

僕の周りで会社を辞めた人で不幸な人は誰もいません。

当然、楽しいことばかりじゃないですが、それ以上に未来に向かって明るく頑張っています。
環境や待遇のストレスほど辛いものはない。

思い切って飛び出す勇気を!
1歩踏み出す勇気を!

僕がお手伝いできることがあれば、ぜひ協力させてください。

ではでは

PS

有言実行!

昨年のメルマガでも書きましたが、なんと去年は自分のセミナーばかりで、人のセミナーに全く参加してなかったというダメダメ状態なのに、年末近くで気付きました。

なので早速今日、1発目、、行ってきます!

なんかいい話が聞けたらシェアします。

それでは!

 

ABOUT ME
Koi Miura
時間にもお金にも縛られず「自由」に生きる。そして「クリエイティブ」に生きる。リアルビジネス・インターネットビジネスの垣根を超えて、あらゆることを提案し、形にして行く。それがこれからの僕の使命。マーケティングスキル・個人ブランディングを極め、自己の成長はもちろん、たくさんの同志と共鳴し合い、成功者を量産させて行こうと思います。