Business Mind

宙ぶらりんポジションの憂鬱

 

「コントロールタワー」

 

今日は僕がサラリーマン時代に、ブレイクスルーした意識改革の話を。

昨日昼間、昔からの友人と久しぶりに長電話したときに出た言葉です。

彼は2つ年下のエリートサラリーマン。

街中で僕を見かけたらしいが、その時は声を懸けられず

(僕はこういう経験が異常に多い。きっと背が高いからかな〜〜なんて)

後で電話して来て

 

「三浦さん、お元気ですか? さっき、渋谷のバス停でお見かけしました」と。

 

最初は雑談からの近況報告程度だったが、昼間からマッジでヘビーな話に…

彼の仕事ぶりを見たことは無いが、噂では優秀だとは聞いていた。

だけど、ここまではいい感じで出世して来たのに、ここ最近、会社からの評価がイマイチで悩んでいた。

 

・・・こういう話を近くの仲間に相談出来ないのは分かる。

 

死んでも「弱さ」を見せたく無い。

死んでも「自分が悩んでいる」のを知られたく無い。

 

分かる分かる。

そう言う意味では、僕は丁度いい相談相手だったのでしょう。

結局、昼間なのに1時間も電話してしまった。

 

彼の悩みはこれ。

■ 今まではプレイヤーだけの評価だった。

■ 最近は部下の育成・マネジメント、、そう言う分野も評価対象に。

■ 結論、彼はそういうリーダーシップ・組織での動きが苦手なのが分かった。

 

さらに気になったのは、、

 

「なんか手柄を部下や上司に持ってかれている気がする。」

「部下を成長させたのは自分。だけどその部下が実積を出しても自分の評価にならない。」

「上司に昔以上に報告義務が増えた分、自分の実積じゃなく、すべて上司に持ってかれている気がする。」

 

ふむふむ。分かる分かる。

僕も同じ道を通った。

 

で、僕のアドバイスの結論。

 

「ちっちぇえな〜〜〜 お前は。」

昔の自分の所作を棚に上げての上から目線。。。ひでえな、、俺。。。

 

僕は入社してから独立するまで、まあ凄くいい評価を頂けたと思う。

 

「1度だけ抜かして」

 

その1回だけ、有り得ない低い評価+

「三浦にはこの業務は荷が重いから、異動も考えるか」

 

僕の上司の上司、、つまり僕の業務を遠目で見ている人はそう見ていた時期があった。

結局、異動の話がなくなったのには理由があって、、

そんな噂を聞き付けた、「元」上司が、

 

「三浦を異動させるのはもったいないです! 短期的な目で見てはダメです!」

 

と言ってくれた人がいて、首の皮1枚繋がった感じ…

その数ヶ月後、あるドデカイキャンペーンが決まる…笑

 

ざまあ見ろ

 

使えない上司にぶつかるのは、こればっかしは運なんでしようがないです。

どうしても、不当な評価をされる時期は誰にでもあると思います。

それは、ぶっちゃけ「避けられない」事象のような…

 

だから、そこは彼に冷静に自分の体験談を話しながら説きましたが、同時にこの話もしました。

 

「人は自ら望まずにステージを無理矢理変えられた時、大半の人が『現状維持』の気持ちが働き、新しい『環境』への順応を受け入れられないモノだと思う。」

 

つまり彼は、ぶっちゃけ、ずーーーとプレイヤーでいたかったように思う。

だけど、出世はしたい。

 

この状況で言うと、彼が出世するには、「プレイヤー兼 マネージャー」をやるのが必須。

プレイヤーだけで出世は、組織人として失格だと思う。

 

カッコいい人は、

「あっ 自分無理なんで、出世いいっす。

このままプレイヤーでいさせて下さい。」

 

と言うけれど、、そんな人は稀。

だから出世したかったら、与えられた特に「新しい業務」を徹底的に遂行すべきだと思います。

 

つまり、苦手だろうが、「マネジメント」をやらなきゃ、、です。

当たり前のように聞こえますが、結構皆、自分都合です。

 

彼の今のポジションは本当に難しいのは痛いほど分かります。

 

■ 部下を指導して、プレイヤーとして成長させ実積を出させたら部下の実積。

■ チームとして業務を進め、上司に報告すると上司の手柄。

 

すんげえ「宙ぶらりん」な状況です。

その時に、僕がブレイクスルー出来た1つの思考の変化は、「コントロールタワーは俺だ。」という強い意識です。

 

確かに、プレイヤーは部下だ。

プロジェクト全体の責任者は上司だ。

だけど、誰がこのプロジェクトのことを1番考えている?

俺がいなくなったらこのプロジェクトは回るのか?

部下と上司だけで回るのか?

もしかしら、表面上は進むかもしれない。

 

これはある意味「プライド」の問題も強くあると思う。

僕が思うにこの「コントロールタワー」、違う言い方をすると「プロデューサー」「コーディネーター」

そう言う人が色んなビジネスに置いて凄く重要だと考えます。

 

プレイヤーは目の前とかクライアント、

上司は対:会社の方針を重点的に見てしまうものです。

 

だから実は、その単体のプロジェクトを1番俯瞰的に見れる存在。

世の中的にも会社的にも両方の視点で分析し、実践出来る、彼みたいな「宙ぶらりん」のポジションは凄く重要です。

 

そう話してもピンと来てなかったので、最終的にはこう締めました。

「俯瞰からプロジェクトをデザインしている風に演じろ。

もっとテクニックで言うと、上司と部下の方向性が違うけど、『俺』がまとめた風に演じろ。

アピールも重要だ。俺はあんまり出来なかったけど、、」

 

と伝えたら、なんとなく分かった風でしたが、多分、、

僕自身のコミュニケーション能力不足もあり、すべては伝わらなかったような気もします。

(もしかしたら、へんに上司と部下の軋轢を生むような動きをしちゃうかも…? そうしたら、ごめんなさい。。)

 

それはそうと、この一連の話をした時にこうも考えました。

僕自身反省ですが、僕の周りにはきっと、望まなくして無理矢理引き上げられている人がたくさんいると思います。

実際に、最初、無理矢理引き上げた人間はいなくなりました。

 

そう言う意味では、幾ら能力があっても、個人が望まなくして無理矢理引き上げることには気をつけます。。

 

僕が無理矢理引き上げている皆、、

 

「三浦さん、、別に僕はそこまで求めてません…」

 

と言うのであれば、遠慮なく伝えて下さい 笑

 

ではでは

 

PS

その彼は僕のメルマガは読んで無くて、このブログだけを見てたそうですが、

「三浦さん、、最近は何をしているのですか?」

とのこと。。。

そう思って、ブログを見直したら、、

 

確かに、、良く分からん…笑

ま、このくらいの抽象度が今の僕にはちょうどいいかも知れません…笑

 

 

 

ABOUT ME
Koi Miura
時間にもお金にも縛られず「自由」に生きる。そして「クリエイティブ」に生きる。リアルビジネス・インターネットビジネスの垣根を超えて、あらゆることを提案し、形にして行く。それがこれからの僕の使命。マーケティングスキル・個人ブランディングを極め、自己の成長はもちろん、たくさんの同志と共鳴し合い、成功者を量産させて行こうと思います。