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鬼滅の刃 ヒットの要因、、三浦分析!

鬼滅の刃 ヒットの要因、、三浦分析!

今日はキングダム最新刊発売!
⇒ 三浦孝偉Facebook

1日早くコンビニでGETできて嬉しかったぜー

※今日はかなりネタバレが多いので嫌な方は明日またお会いしましょう!笑

今回の最新刊58巻ではは主人公「信」(今はもう李信w)が一度死んで生き返るというシーン、、

ネットで荒れまくったところが描かれております。

一緒にキングダム企画をやったNISHIさんも触れてたけど、そういう輩たちを見ると

「あっせえなー」と思います。

なぜ原先生が今までリアルだけを追求してきたのに
あそこだけ「スピリチュアル」に描いたのか?

その真意を考えた方が100倍楽しい。

そういう文句ばかりいう奴らは(しかも名前・顔出しなしで)想定内のSTORYだけを期待しているから
いつまでも発想力が生まれないんだと思います。

なぜあそこで原先生がスピリチュアル的な表現をしたのか?

僕の意見はこれ。


「そのくらい倒したホウケンが強敵だったということ」

を、より演出的に強調したかったんだと思います。

あのまま倒して、やったー!じゃなくて

主人公信の恩師である、オウキを倒したホウケン。

そのオウキの婚約者であり最強に強かった女性戦士:キョウを倒したホウケン。

オウキに次いで主人公信に影響を与えたヒョウコウを倒したホウケン。

そんなすんげえ強敵を倒したということをよりドラマティックに描きたかったはず。

信が死んでキョウカイ(人気投票NO1!)が助けることで

「ほんとギリギリの戦いだったんだなー」と読者に思わせたかった。。

あくまでも個人的な見解ですが、
そうやって考えた方が100倍楽しいです。

ということで、すんげえ長かったギョウの戦いも今回で少し落ち着くのでぜひぜひ。

(普通にセールス原稿ぽくなっちったw)

今日はこのまま「漫画」の話に行きますw

というのは、昨日の昼間、後輩とzoom打ち合わせしたんですが
その終わりに、、

「三浦さん、、鬼滅ロスです。。」

と、偉そうに嘆き始めたので・・・

というのは、そいつ、、鬼滅の刃読み出したの最近ですからw

おいお~い そういうにわかファンは大好きだよーーー

その彼からもなぜこんなに鬼滅の刃がヒットしたのか?

僕の見解を聞きたいということで、そこから30分くらい熱く語ってしまいました。。

ということで今日はその彼にお伝えした

「三浦が思う鬼滅の刃ヒットの要因」の話をしたいと思います。

(昨日話した事を書くだけだけど…笑)

ガッツリ書き出すと延々と終わらないのでシンプルに。

また、皆んな言っている

「潔く連載をヤメた」

という話も無しで。普通すぎる。

みんてぃあこと新田くんや、ハラショーさんも色々話してたなー

凄く哲学的だったけど、僕はもっと表層的に語ります。

三週間前くらいのワイドナショーで鬼滅ロスについて
ゲストでノンスタイル井上がくっそ浅いコメントをしてこれまたネットが炎上しまくりました。

同情の余地はあるんですが、、まあ確かにあれは浅かった。

あの短時間で鬼滅の魅力を伝えるのは難しいですが
鬼滅の魅力をただの

「家族愛」と伝えるのは、余りにも浅すぎる。。

全然新田くんやハラショーさんの方が100倍よかった。

僕が考える鬼滅の魅力は大きく3つです。

先ずはこれ。

■ TVアニメ+主題歌の世界観

が、ガッツリお客様にハマった。

ぶっちゃけ、漫画だけだったらここまでヒットしていない。

漫画の静止画+モノクロの世界を優秀なスタッフ陣がかなり高いクオリティで

「動画+カラー」の世界に仕上げてくれた。

その漫画では描けない躍動感が一気にお客様のハートを掴んだ。

また動画戦略もTVだけじゃなくNetflix・Amazon primeなどなど
殆どのMediaで観れるようにしたこと。

裾の尾を広げる戦略もうまく行った。

主題歌もなんつうか無理やりアニメのストーリーに合わせるような歌詞にしてないのもいい。

あのテンポ感がより鬼滅の世界観をよく魅せている。

これはちょっと前に鬼滅に触れた時にも書いたけど今までは

・ヒットした漫画

・アニメ化

だけど、これからはよりプロデューサーは

「これはアニメ化したら化ける」

という視点で作品を選ぶと思われる。

続いて鬼滅のヒット要因2つ目

■ キャラクターデザインが秀逸

いや~~もう、登場人物全員が魅力的だー

味方も「敵」も。

この「敵も」というところはキングダムも一緒。

連載のキングダムで言うと、マジでこんな感じで李牧は死んで欲しく無い……みたいな。

敵の鬼も、なぜ鬼になってしまったのか?

それぞれの立場にSTORYがあり1人1人を丁寧に魅力的に描いている。

中で最も素晴らしいキャラクターは、
ラスボスの「鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)」でしょう。

このラスボスのキャラクターデザインがなければ
絶対にここまでヒットしていない。

滅茶苦茶カッコいいわマジで強いくせに

・誰よりも「生」に固執し

・部下を人だと思わず

・やばくなったらすぐに逃げる

こんなラスボス、、そういないwww

なんとなくだが女性ファンが多そう。

きっとコスプレとかやるとしても彼は結構人気になると思う。

このある意味、ラスボス感の無い無惨が鬼滅の魅力を倍増させている。

そして最後の3つ目、、

その魅力的なキャラクターを、、、

■ 容赦無く殺すところ

です。

別に登場人物=死ぬ ことが盛り上げる絶対の方程式では無いが

ただ、読者に対して滅茶苦茶

「驚き」
「意外性」

を与える効果は絶大だ。

ドラゴンボールもピッコロ大魔王が復活した時
主人公:孫悟空の親友であるクリリンが死んでから一気に人気が上がった。

(後々生き返るという辺りから色んなSTORYが破綻し始めるが、、、)

キングダムも「オウキ」「ヒョウコウ」「松佐」が死んだ時は多くの人が涙したことでしょう。

また、アメリカTVドラマの人気の火付け役になった

「24」も、マジで色んなメインキャラクターがどんどん死んでいく。。。

(PART1のラストシーンはいまだに目に焼き付いて離れない…)

なんとなくのロジックである、

・正義は勝つ

・いい奴は最後HAPPYになり、悪い奴は淘汰される

と言った決まり切ったルールを逸脱した時に
僕ら視聴者・読者は驚きまくる

そうなると次からも、

「まさかこの人死んじゃうんじゃないかな……」

「この人は死んで欲しくない・・・」

気付いたらその世界にのめり込みまくっている自分がいる。

死ぬ・殺すが大事なのじゃなくて、

「決まり切ったSTORYじゃなく
 いかに読者を驚かすか?」

その連続が鬼滅にはある。

だからハマる。。。

さすがにネタバレになるが10月予定されている
鬼滅の映画は正にそれの始まりであり、、

きっとここで初めて鬼滅を見た人はビビリまくるでしょう。

てな感じでーす。

……ノンスタ井上よりはいいかな?w

ヒットする商品やサービスには理由がある。

だけど、それは「一言」で語れるものでも無い。

セールス最終日にお伝えしたスーパードライヒットの要因なんて挙げたら100個以上説明できる。

人それぞれ価値観は違うが、その違いを超えていくヒット商品。

そこには僕らの活動のヒントは眠りまくっている。

メモの魔力を書いた前田裕二氏のノウハウは正にそこにある。

「抽象化」

この力を色んな名作に触れて鍛えていきたいところです。

では!

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