ご存知、YouTubeにハマり出してから、一気にテレビを観る時間が減った三浦。。
それでも最低限、自分の興味がある番組は押さえております。
恒例のNHK大河ドラマはその1つ。
今年の大河は
「麒麟がくる」です。
ここ数年で評価が180度変わりつつある「明智光秀」にスポットを当てたNHKは
さすがだな~と思って始まる前から楽しみにしておりました。
超~キーマンである織田信長の奥さんである帰蝶役の沢尻エリカの降板が残念でならなかったが、
それ以上に放送中止の方が辛い・・・
歴史的イベント「桶狭間の戦い」が終わって、これから・・・という時に。。
残念だーー
一早い再開を心待ちにしております。
が、
その代わりにやっている企画
「過去の名作大河ドラマを振り返る」的なものが最高に楽しい!!!
既に、「麒麟がくる」の放送が中断されてから三回放送されているが、
1回目:独眼竜政宗
2回目:国盗り物語
そして、昨日は
3回目:利家とまつ
いやはや、、かなりの短縮ver・・・、
だって50回近く放送されているのをたった1時間でまとめるわけですから。
それでも昨日はつい泣いてしまった。。。
あの短い時間で泣かせる唐沢と反町と香川と松嶋菜々子はすげえぜー
来週は1996年に放送された「秀吉」みたいなので、それも楽しみにしております。
僕は前職の職業柄なのか、こういう時に
「制作者の意図」なるものを考える癖がある。
それは今の仕事でもそうだ。
・なぜこの人がこのタイミングでこの商品を発売したのか?
・なぜこの人とこの人が急に手を組んで新しいことをやり始めたのか?
・なぜあの人は急に発信をヤメたのか?
「なぜなぜなぜ」を1日中考える時すらある。
それがかなり次へのビジネスヒントに繋がるんだけど、
そのプロセスややり方はまた別途。
どう考えても、今回のこのNHKの企画の立ち上げなんて普通の発想でしょう。
■ ヤバイ、、コロナで撮影ができない。。どうしよう。。
↓
■ 他の放送局みたいになんか過去の名作の再放送にしようか?
↓
■ でも、普通の他局のドラマ10話とかと違って、こっちは50話。。話にならん。
↓
■ 総集編を流すのもありだけど、、それも時間かかる。
↓
■ 1週1時間で完結の企画を!
おし、過去の名作をピックアップして1時間にまとめる。
ただ、それだけじゃつまらないから出演者や大河ドラマ好きの芸能人とかに交渉してリモート編集も加えよう!
全く同じじゃないと思うけど、ざっくり考えれば間違っていないはずw
そして、三浦の思考は続く・・・
記念すべき第1回目はどうしようか??
そりゃあ、もうこれっしょ。
「過去の大河ドラマで最も人気だった作品を!」
そうなると、もう
「独眼竜政宗」しかない!
最も視聴率を取った番組。
「大河ドラマ」というコンテンツを3ステージくらい上げた作品。
そして渡辺謙という日本を代表する俳優を輩出した名作中の名作。
初回としてこれ以上相応しいモノはないと僕も思った。
じゃあ、2回目はどうすんべ・・・??
そりゃあもう、、今回の「麒麟がくる」に関係するものがいいんじゃないか?
国盗り物語は、司馬遼太郎さんの名作として有名だが、
斎藤道三や明智光秀を主人公にした作品である。
(下克上、国を奪う!ですね)
正に今回の明智光秀を主人公にした「麒麟がくる」との親和性が高い。
うんうん。納得納得。
じゃあ、次はどうする?
・・・・・
・・・・・
・・・・・
ここで、三浦、、思考が完全停止。
なぜ、
「利家とまつ」なんだ???と。。。。
いい番組だったけど、、なんつうかエピソードが見当たらない。。。
もしかしたらNHKサイドも3回目からは
「テキトウ」に選んでいるのか??
いやいや、、絶対にない。
絶対に「意図」はあるはず。
ここでいきなりですが、
皆さま、、クリエイティブ作業において
「テキトウ」というのは絶対にありません。
制作者は何かしらそこに「意図」「企み」をいれて届けるものとお考えください。
僕だって直近でやったセールスなんて
「意図」「企み」だらけだ。
その「意図」を知ると、より色んなことが見えてくる。
見るべきか、買うべきか、とか
こうやって楽しもう、、などなど。
そして、こっからは「想像」の戦いw
分からなかったら、考えるしかない。
なぜ、第3回目に「利家とまつ」を持ってきたのか?
この前の土曜日の勉強会に参加された方は
僕の講義の内容とセットでお考えください。
おし、こっからは分析だ!
前田利家のことを簡単にご説明すると、
織田信長→豊臣秀吉 と主君を変え、戦績を上げまくった戦国大名。
秀吉が亡くなる直前に秀頼はまだ幼かったので
秀吉がその後見人として利家に全権すべてを託した。
つまり、肩書きがないが事実上のTOPだ。
虎視淡々と天下を狙ってた家康も前田利家のことは心の底から尊敬していたので
彼が生きている間は動けなかった。
秀吉死後の数年後、利家が死んでから家康の天下取りが一気に動き出すことになる。。
戦国時代の有名な三人
信長+秀吉+家康の三人が心の底から
「男の中の男」と評したのが前田利家だったと言われている。
加賀100万石という言葉だけは聞いたことあると思うけど
それを作り上げたのが前田利家だ。
なので、石川県や富山県ではスター中のスター。
また、大事なトピックを後2つだけ。
当時の大名は御家存続が何よりも大事だったので
後継者のことを考えると「側室」が基本だった。
つまり、奥さんが何人もいる状態、、ということです。
それが普通だったのに、利家は「まつ」以外の女性とは結婚していない希有な存在だった。
もう1つのトピックは、、
もともと前田利家の方が秀吉よりも早く信長に仕えていた。
だから当然、先に出世してたのは利家。
秀吉が信長に仕えて、二人はすぐに仲良くなるが、、、
どんどん秀吉が出世していくのを嫌というほど目にすることになる。
そこには当然男としての嫉妬、プライド、、色んな悩みがあったはず。
色々紆余曲折あったが、それでも最後まで秀吉と利家の友情は続いたと言われている。
うんうん。
ここまで書くと、皆んなも少しだけ
「制作者の意図」が見えませんか?
こっからはあくまでも僕の予想です。
コロナという恐ろしいウィルスによって感染だけでなく
これからの「生き方」が問われている今の時代。
これまでのルールはすべて変わると思っていいだろう。
有識者たちは色々、あーでもない、こーでもないと煩いが
僕が最も大事だと思うのは2つだ。
「家族のあり方」
と、
「仕事のやり方」
を、どう考えるかがとても重要だと考える。
確かに利家はNO1になれなかった。
周りに天才や怪物がいまくった環境にずっと身を置いていたので
自分の才能の限界に耐えず悩んでいたと思われる。
だけど、昨日の番組で高橋英樹さんも言っていたが僕が思うに、前田利家は数いる戦国武将の中で
「最も幸せな武将」だったのではないか?
天才や怪物たちから絶えず、頼られる存在。
NO2という言葉で片付けたくないが、利家は絶えず
「自分のポジション」を模索し、そしてそのポジション確立に向けて日々精進していたはずだ。
また、家族そっちのけで戦に明け暮れる武将が多い中
「家族の時間」も大事にしながら、仕事でも成果を出し続ける利家。
戦後の高度経済成長期の時の、家族そっちのけで働くサラリーマンとは
違う新しい働き方がバブル崩壊後から問われているが、、
多くの企業はその成功体験から抜け出せず、なーなーな改革が続くばかりだった。
電通社員が自殺して訴えても、サービス残業は減らない。
一度身に付いた旧態依然の悪しき習慣は簡単には取れないことが証明されたここ数年だったように思う。
それを「コロナ」が強引に破壊していった。
「今こそ」考えるべき時期が来た、、
そういう意味でNHKは第3回にこの
「利家とまつ」を持ってきたのではないか?
また、過去に春日局や篤姫、江、など女性の主人公ものはある。
ただ、どれもあくまでも
主役=男
それを支える女性、、という構造ものばかり。
だけど、
「利家とまつ」
は、唯一、男性と女性の並列を狙った作品だったように思う。
男尊女卑じゃなく真の
「男女平等の時代」の到来を示唆しているのかもしれない。
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こんな感じでw
皆さまはどう思いますか?
ご意見お待ちしております。。。
とにもかくにも、大変な時代に突入します。
皆んなでのり超えていきましょうぜい!
では!