「無形の価値へ投資する時代」
最初にお伝えさせて下さい。
今回のテーマは本当に難しいテーマです。
正直どこまで伝えられるか・・・自信がありません。
・・・で、結局書き終わって見直してみたのですが、70点っす。。
でも、チャレンジして良かったと思います。
また少しだけ自分の中で整理されました。
違う機会でまたチャレンジしてみますが、興味のある方へ・・・(クレームは勘弁してもらえたら助かります。。すんません、、未熟者で。。)
商品・サービスがコモデティ化してきた今の時代。
なんだかんだ裕福な日本、情報が溢れ返っている今の時代、とても大事なテーマになります。
それは皆様にとっても、そして僕にとっても。。
「ブランド」という言葉が1番近いかもしれませんが、それだけでも片付けられないような気がします。
いきなり、どうしたんだ?? と言われるかもしれませんが、それはちょっとここ最近同じような経験が続きまして・・・
それはある2人の環境とちょっと前の僕の環境がリンケージしているからです。
1人は先日もご紹介した、年末脱サラをしたS先輩。
もう1人は、先日連絡をもらった、なんと小学校の塾の時の友人。
彼は有名塾でもTOPの成績で、開成→東大→アクセンチュア、、という恐ろしいまでのエリートコースを歩んだY君。
Y君もこの度、彼のずっとやりたかった「サイエンスをビジネスに」というこれまた恐ろしい夢を実現したく、起業しました。
彼と飯を食ったのですが、まあなんていうか「カッコいい」っすね。
一流企業を捨てて「0」から独立する人ってぶっちゃけ殆どいません。
ん?? 三浦は??
正直、僕はぶっちゃけ起業したのはなんていうか会社と揉めたから 笑
そして一流企業からの独立って、大きく2つです。
1.親の会社を継ぐ
2.一度ダウンサイズ(今勤めている会社よりも規模が小さい会社に転職)して、そこで役員待遇とかになり、出資してもらって起業
つまり、完全「0」のリスクで起業をする人なんて、一流企業に殆どいません。
そりゃあそうですよ・・・安定を捨てるのはそんなに簡単じゃない。
だからそういう意味では僕はラッキー。
そして今、やはり今の職をいきなり捨てて、「お前ら! 起業じゃい!!」というのはちょっと現実的ではない。
ちゃんと仕事をこなしながら、副業で50万〜100万稼いでから起業が今の流れだと思います。
副業で稼げないようじゃ、どうせ起業しても失敗する・・・そう思います。
だから、Y君の挑戦は心から応援するし、何よりも起業家の先輩として、僕がアドバイス出来ることはなんでもしたい、、ま、彼にとっても不要かもだけどねー
そんな彼に会った第一声、僕はこう言いました。
「この度はおめでとう!そして、これからY君はある意味大変なチャレンジでもあると思う。日本は【知識】や【経験】という目の見えない価値にお金を払う文化が無いから・・・」 と。
実はこれ、僕が会社を辞めて、幾つか話が来た企業に就職するか? それとも起業にチャレンジするか? 悩んだ時に先輩にアドバイスされた言葉まんまです 笑
その先輩は実際アメリカで働いたことがあり、彼は逆にすんげえそういう「知識」「経験」に投資をしてもらったらしく、日本との違いを感じたそうです。
つまり、日本はまだまだ「知識」「アイディア」に金を投資するのが遅れております。
言い方を悪く言うと、そういう無形の価値を「バカ」にしている。
それよりも、時間的にどのくらい割いてくれたのか? どのくらい自分たちの会社の為に汗水を流してくれたのか?
そういう分り易いものには気持ちよくお金を払います。
そしてこれは尚更、「個人」で働いている人は直面する問題です。
S先輩とかまさにそう。。
彼がいなかったら今のプロジェクトは進まないのに、その企業は金を払わない・払わない。
そういうのもムカついて、というのはこのプロジェクトにSさんを巻き込んだのは僕だから。
「すんません。もう僕このプロジェクト降ります」
的なことを言ったら、、まあ、大変なことに。
そして結局、最悪僕が本当にいなくなって、、Sさんもそれに乗じていなくなったら・・・
そう思ったその企業はSさんに業務委託契約書をすぐに送りました。
そんな話だったりします。
毎回こうやってギリギリの主張をし続けるのにそろそろ疲れました。。
だけど続けないと、何も変わらないし、僕はそこに美学を感じているからやはり主張し続ける。
「無形の価値」知識や経験に、お金を投資出来る人はこれから絶対に成功する。
ちょっとまた業界を抉りますが、、
CMを1本つくるとき。
滅茶苦茶気合いが入っている新商品キャンペーンの立ち上がり時
■広告代理店 企画
■制作プロダクション CM製作
■テレビOA テレビに出稿
今の時代、さらに厳しくなってますが、僕は比較的大きなチームにいたので、相場はこんな感じでした。
■広告代理店 企画 ・・・ 50万〜100万
■制作プロダクション CM製作 ・・・ 5,000万
■テレビOA テレビに出稿 ・・・ 5億
こんな数字です。
えーーー広告代理店ってそれしかもらえないの??
一応、制作・テレビ出稿、すべて代理として「マージン◯◯%」もらいますが、名目上企画費はこんな感じ。
また、博報堂やADKより電通の方が100倍テレビ局に強かったから、CMの企画+制作だけADKで、テレビは電通・・・なんてよくあります。
でも、これって本当におかしい。
結局規模の論理でごまかしてますが、これだけ見ると如何に「企画」「アイディア」をバカにしているか?
先日、チカちゃんと飯食った時に、Shouさんのギャラについて軽く聞きましたが、Shouさんは当然今でもCMの企画もやっており、、やはりギャラは僕の想定内・・・
「安いな・・・」
そう思ってしまいました。
なぜ、こういうことが起きるのでしょうか?
それはですね、、単純にお金を払う側が「その価値」を理解してないからです。
CM業界はずっと昔からの流れで今さらルールを変えるのはメンドクサイと思っていると思いますが、とは言え「知識」「企画」「アイディア」に対して凄く舐めている。
だから優秀なクリエイティブの人達(Shouさんのような人)は皆辞めて行くんです。
給料よりも、辞めて単体のギャラでもらった方がいい。。
バブルが崩壊した後も暫くは広告代理店は給料をなんとか維持しましたが、2000年を超えた頃から、しんどくなり大幅な給料カットが起きました。
それによって、僕がいた会社の大半の優秀なクリエイティブは辞めて行った・・・
辞めた後に、その人に発注・・・という不思議な構造を何回も目にして、「だったらなんで辞めさせたんだ?」と思ってしまいます。
僕は制作営業+プロデューサーの立場でしたから、当時は思いませんでしたが、今思うと、優秀なクリエイティブ=広告代理店の1番の財産だと思います。
そういう人にはもっと給料を支払わなきゃならない。。今はそう思います。(当時、そうやってたら多分僕はぶーぶー文句言ってたと思いますが 笑)
ちょっと前に書きましたが、ここ最近強く思います。
「価値」が分らないから「投資」できない。
そしてその「価値」が分らない人が、逆に「価値」を分って「投資」しているのを見ると、人は滑稽に思うし、バカにする。
ちょっと抽象的ですね。
じゃあ、さっきのCM話に戻して、、
仮にさっきのCMが滅茶苦茶ヒットして、誰がどう見ても商品は普通なのに、CMのおかげでその商品が滅茶苦茶ヒットした!!!
クライアントも大喜び!!
・・・果たして、このプロジェクト・・・強いて言えば誰が1番の功労者でしょうか?
何も企画せずにただ創られたCMを流したテレビ局?
ただ決められたコンテを形にした制作プロダクション?
違くないですか?
どう考えても、何も無い状態から企画・立案した企画者が1番の功労者のはず。
だけど正直、そこまで評価されません。
近い状況で言えば、僕がここ1年色んなプロジェクトを担当させた貰った時に、すべて抽象的な話からスタートします。
「ASEAN諸国でもっと日本食を広げたいんだよね〜」
こんな漠然としたところから始まったりする。
「とりあえず、三浦考えてみて」
おーーーいーーーー 情報無さ過ぎ!
ま、でもしようが無いからリサーチをし、こういうルートで行けば可能性あるし、こういう業界の料理だったらこの国に受けそうだ。
1つの料飲店より複数でやって「日本食をアジアへ!」みたいなコンセプトを打ち出すか。
ん? 調べてみるとこのコンセプトは経産省のCool JAPAN プロジェクトで補助金出るぞ??
それをレポートにして提出。
そうなってくると、、まあ、今まで黙っていた人達が具体的なアクションプランが見えて、あーでもない、こーでもない、と語り始める。
そして僕は用済みになり、いつのまにかその仕事が終わってたりする。
まあ、当時はそうやって時間を捻出してインターネットメディアビジネスに時間を割けましたからいいんですが。
そして一言、「この仕事は俺のおかげで決まった。」
という人達が続出します。
僕が企画・立案・戦略づくりをやったことなんて、いつの間にか忘れられます。
最近、僕はこういう企画や戦略立案の才能を持っている人をもっと世に出したい・・・と強く思います。
世の中の流行や新しいビジネスモデルを形成するのはいつの時代だって、「企画」することから始まります。
だけど・・・そういう人は、なかなか評価されない。
人とは違う視点で物事を捉え分析出来る人間って・・・・
僕も少しだけ前の会社のメンバーからするとそっち側の人間でしたが、間違い無く「浮く」んです。
どういう人が出世するか?
何よりも「人付き合いのうまい人」が出世します。
すんげえ結果を出し続けて、飲み会に参加しないA君
結果は普通だけど、飲み会には必ず参加、上司達の胡麻擂り(ゴマスリ)が天才的なB君。
残念ながら、B君の方が出世します・・・
僕みたいにある直属の上司がウザすぎて、さらに上に飛び越えて、「申し訳ないんですが、新しい上司は年上ということ以外尊敬出来るところありません。僕を選ぶか、彼を選ぶか決めてくれ」
と打診して、その上司は飛ばされました。
そんな異端児が出世する訳がない。
ある程度は行っても、きっと最後の役員や社長には・・・間違い無くならないと思います。
だけど、こういう異端児はいつも結果を出し続ける。
まだまだ僕にできることは限られているし、影響力も少ない。
だけど、世の中実力があるのに、なんか変な力が働いて全然活躍する場が無い人が五万と眠っていると思います。
今流行っている転職の1番の理由は、キャリアUPじゃありません。
「職場の環境」が1番だったりする。
その会社の仕事は好きだけど、、、居づらい・・・ということで去って行く人は多いです。
そういう人達の力になりたい。
そしてそういう人達の「価値」を認められる世の中に、、ちょっと大袈裟か・・・
でも、先ずは僕自身、しっかりと成長してもっともっと実力を身につけ、「三浦というものの価値」を上げて行きたいと思います。
・・・・ほら 伝えたいこと、70%くらいしか伝えられない。
それはまだ自分の中でもしっかりと体系化されていない考えだからだと思います。
また近い内に、チャレンジさせて下さい。
「無形の価値に投資する時代」
では!