2年前くらいに出会った、起業家さんのXの投稿をみて
メチャクチャ腑に落ちたし、来年以降、
特にフリーランス・個人事業主の方にとって最も大事だと言うことを話してみたいと思います。
先ずはその知り合いの起業家さんの投稿から↓
フリーランスが案件獲得に消耗する理由は、自分を“編集屋”だと思っているから。
クライアントが欲しいのは編集技術ではなく「この動画で何を伝えるか」を一緒に考えてくれる相棒。
「こう編集します」ではなく「何を伝えたいですか」と聞ける人が選ばれる。
技術で差別化する時代は終わった。
おっしゃる通り。
この投稿を見てすぐに思ったこと、それは…
「来年以降、フリーランスや個人は誰もがディレクターの意識を持つことが必須になる」
これは誇張でも煽りでもなく、
避けられない現実だと考えます。
AIが奪うのは「作業」。人間が担うのは「意図と構造と意味」
理由はシンプルで、AIが「作業」をどんどん奪っていくからです。
LPデザイン、動画のサムネ制作、ちょっとした切り抜き編集…。
これらはもう「専門スキル」ではなくなりつつある。
そうなってくると大事になってくるのは、
テクニックの上位にある「階層」を扱える人になれるか?です。
結局のところ、クライアントは「作業者」を求めているんじゃない。
求めているのは・・・
- この動画で何を伝えるのか?
- 誰に届けるのか?
- なぜ今それを作るのか?
- どうすれば期待を超える成果になるのか?
こういった、大袈裟でもなんでもなく「戦略と意図」を一緒に考えられる相棒です。
技術者より、伴走者。
編集より、編集の理由。
デザインより、その意味。
階層を一段上げるだけで、フリーランスの価値は一気に変わります。
ぼくはよく、「俯瞰できる人は強い」と発信してきましたが、
もはや俯瞰力は強いどころか最低条件に変わってきたようにも感じます。
博報堂時代に叩き込まれた「言語化力」という武器
ここでちょっとだけ脱線して、
ぼくが博報堂時代の特に「デザインの仕事中」に叩き込まれた言語化の重要性の話を。
ぼくはデザインの仕事を通じて最も大事なのは
センスでも色彩感覚・完成でもなく、言語化だと学びました。
例えばイマイチなポスター案に対して、
「なんかピンと来ないんですよね」
と言っても、デザイナーにはキレられるは、クライアントは全く理解してくれない。
求められる言語化の例としては、
- 商品の存在感が弱いのは、主役の面積比の問題では?
- 全体のトーンが若すぎて、ターゲットの高齢者に届かないのでは?
- インパクトがないのはデザインというよりそもそもキャッチコピーの文面か、字間の調整か?
- そもそもなぜこの案ではダメなのかを論理的に説明できるか?
こういう思考の「因数分解」です。
つまり、
「感性」ではなく「理由」を示せる人がプロになる。
これはAI時代の今、ますます真理だと思います。
ビジネスにおいて人間に求められる価値=「言語化 × 俯瞰 × 文脈づくり」
では、ビジネスにおいて人間に最も必要な価値は?
ぼくはまたいつものように勝手に方程式を作りました 笑
ビジネスにおいて、
人間に求められる価値=「言語化 × 俯瞰 × 文脈づくり」
AIに任せていいのは作業や調整です。
人間が提供すべきなのは、意図と構造と意味です。
フリーランスが消耗するのは、
「自分は作業者です」という自己定義のまま戦ってしまうから。
でも、1段階階層を上げるだけで、その人の仕事は戦略になるし、価値はケタ違いに跳ね上がります。
ぼくの周りを見ても、結果を出し続ける人は例外なく、
- クライアントの意図を深く理解できる
- 課題設定が上手い
- 本当に求められているゴールを見抜く
- ストーリーの筋を作れる
- 提案の構造が強い
こういうある意味「ディレクター脳」を持っています。
逆に、
「Photoshop使えます」
「動画のカットはできます」
というスキル勝負は、来年以降さらにしんどくなることは簡単に予想されるでしょう。
自分の役割を1階層引き上げるためのヒント
なので、抽象的にはなりますが
個人事業主・フリーランスの方は来年以降より
「自分の役割を1階層引き上げる」
と決めましょう。
- 編集者 → 編集の意図を作る人へ
- デザイナー → 表現の理由を言語化する人へ
- 動画クリエイター → ストーリーを設計する人へ
- フリーランス → クライアントの未来を一緒に描く人へ
- コピーライター → 素敵な文面以上に悩み解決
技術はAIに任せればいい。
その上位にある考える仕事こそ、人間がやるべきことになってきます。
ありがたいことに、この考えはぼく自身が博報堂で学んだことでもあり、
今もなお、ずっと軸にしている考え方です。
AIが仕事を奪うのではなく、階層を上げるチャンスを与えてくれている。
そう捉えた人から先に、時代の追い風に乗っていきます。
そしてフリーランスも企業の人も、これからは作業者ではなく、
「ディレクターとして価値を出す時代」
です。
ぼく自身も来年はより一層、
「言語化 × 俯瞰 × ストーリー」
を磨いていく1年にしていきますぜい
では!








