今日は話題のCMの話でも。
「三浦さん、、このCMシリーズいいっすね! 三浦さんの意見を聞きたいっす!」
数名から飲みの場であったり、チャット上で質問が来た。
今話題のCMシリーズはこれ。
※誰かが編集した素材なので、いつアカウント削除になるか分からない動画ですので、観れなかったごめんなさい。
観れなかったら、「 au CM 」とかで検索してみて下さい。
先ず、個人的な意見として、
キャスティングが素晴らしい!!
いいとこ、突いてるな〜〜〜 と思いました。
■ 松田翔太 ・・・【桃太郎 篇】
■ 桐谷健太 ・・・【浦島太郎 篇】
■ 濱田岳 ・・・【金太郎 篇】
キムタクや福山みたいな、超ースーパースターには未だ遠そうだけど、これからのドラマや映画には欠かせないと思われる実力者を選んでいる感じ。
うん。秀逸。
以前、僕がトヨタイストというクルマのキャンペーンを担当させて頂いたときも、
「ベタベタなキャスティングじゃなくて、活かしたキャスティングを」
というコンセプトの下、クリエイティブが徹夜で選んでいたことを思い出した。。。
その時には
「ドラマよりも映画に力を入れているタレント」ということでChoice。
■ 浅野忠信
■ 安藤政信
■ 村上淳
■ 松田龍平
■ 柏原崇 ※代案は伊勢谷だったような…
業界ではちょっとした話題になった。
5人のスケジュールを合わせたり、誰々は誰々と共演はNG…とか、なんか大変だったな〜 笑
とにもかくにも、日本のCM業界は15秒が主体なので、「記号性」「インパクト」が無いとお客様に覚えてもらえない。
流されちゃう、、という危惧からとにかく「タレント選定」に拘る。
クライアントの中には、
「商品よりもタレントが目立っているじゃないか!なんの為の広告なんだ!」
と、怒鳴っている人も多いけど、、
「だったら、30秒主体にしてその浮いたタレント契約費用を、もっと出稿量に回さないと、、」
と説明しても、それはそれで渋る人も多かった…
こういう事って、「想い」も大事だけど、冷静に市場を分析してからの戦略を立てなきゃ行けない。
だから今の時代、、これからの広告業界=TVCM業界はどうなるか、分からないけど、今はとにかく「タレント選び」で、そのCMの成功か否かは90%決まると言っても過言では無い。
もう少しだけ、掘り下げると、、
僕が広告の仕事を初めた1999年くらいは、まだこの順番だった。
■ 企画 ⇒ それに相応しいタレント
だけど、今は明らかに変わって来ている。
■ タレントや音楽と言った記号性選び ⇒ その後に企画
じゃあ、このau = 英雄シリーズは素晴らしい! 大成功!! なんですか〜?
この質問に対して、僕はこう応えたい
■ 一般的に成功 だけど、これからの展開次第で評価は別れる。「模倣」から「奪う」まで行けるか?
どういうことか?
・・・どうしても気になる。。。
僕がいつも発信している、「模倣」と「パクリ」の違い。。
最初観た時、僕はこのシリーズのパクリにしか見えなかった…
↓
FUN TO DRIVE というコンセプトを掲げ、クルマの魅力を楽しみを夢をたくさんの人に伝えようと、あのどちらかと言うと保守的なトヨタが攻めたキャンペーン。
キムタク ・・・ 織田信長
北野武 ・・・ 豊臣秀吉
堺雅人 ・・・ 徳川家康
「すべての芸術は模倣から」
あのピカソも模倣の天才と言われているし、ステーィブジョブズも盗作の天才と言われている。
すべての偉人の開発や素晴らしいクリエイティブは、突き詰めると「模倣」からの発展が大半だ。
木からリンゴが落ちて、閃くほど、そんなにアイディア・企画は甘く無い。
僕はこの業界に入って発信を始めてから、このテーマは何度となく伝えて来た。
「人のまんまやるのがパクリ」
「そこにオリジナリティを加えるのが模倣」
そうなると、このauのCMは十分模倣のレベルだ。
だけど、個人レベル間のビジネスじゃない。
今、日本でも最も広告戦争が熱い「携帯会社」。
それもTOP3に入る大手企業が「模倣」で終わらせちゃ行けないと思う。
「平凡なアーティストは模倣する。偉大なアーティストは奪う。」
このCMを初めて見た時に、少しでもトヨタを感じさせちゃ行けない。
模倣からの真のオリジナリティを。
・・・ま、ここまであのCMシリーズを分析する人は、少なくともこの業界にはいないと思いますが、、、
数名、問い合わせが来たので、ざっくばらんに、、でも正直な意見がこれです。
最近は、この業界であったり、個人でのビジネスであったり、社長業であったり、、
少しだけ慣れて来ました。
だけど、まだまだ色んな人のモデリングをしながら成長していくステージ。
ま、死ぬまでそれは続きそうだけど…笑
でも、最近強く想う。
「模倣」するなら「奪う」くらいまで行きたい。
唯一無二の存在になりたい。
そう強く思います。
PS
それでもやはり、僕は広告が大好きです。。
まだまだ影響力が強いTVCM。
とは言え、Youtubeの台頭も凄い。。
両方のビジネスに携わったものとして、これからも冷静にマクロ的にミクロ的に分析して行きたいと思います。
昨日、遅ればせながら、米倉涼子主演のDOCTOR-Xのすべて見終えました。
うん。暫くドラマの旬は1話完結、、
なんだけど、シリーズもの=水戸黄門型が主流でしょうな。
[YouTube]