今日、仕事場スペースが滅茶苦茶汚いので、整理していたら昔の資料が出てきました。
その資料とは、以前あるクライアントに提案した時の資料。
独立後、ネットビジネスも良くわからず、とにかく来た仕事や、繋がりが出来た人に頭を下げまくって仕事していた時期ですね~
やはり、中小企業は「ノリ」や「根性」でビジネスを行っているところが多く、何よりも「売上至上主義」ビジネスが主体だ。
・・・まあ、資本主義の日本社会に置いて、当然と言えば当然だけど。。。
僕が10年以上勤めていた会社、、、
そして僕が担当していた会社って、
当然「売上」も重要なんだけど、、、
まあ、潰れる確率は低い。
(あそこら辺の会社が潰れたら、マジで大変なことになる…)
だからこそなのか、「ブランド」「企業スローガン」「CRM」、、
そういうことを大事にしていた。
その反動で、中小企業でどっぷり仕事した時はビビった。
・売上がすべて
・どんな嫌な奴でも「売上」を上げれば偉い
大企業に比べて、露骨だった。
それはそれで凄く勉強になった。
あの経験がなかったら、この業界でも成果を出すのにもう少し時間がかかったように思う。
・・・ダメだ、、最近話が散漫になる癖がある。すんません。。。
冒頭の提案資料とは、あるイケている中小企業社長との話。
もともと親から譲り受けた倉庫ビジネスを、単にモノを預かるビジネスだけでなく、配送・物流サービスまで広げて、右肩上がりで成長していた会社。
栃木・群馬・茨城と言った地方をビジネスの基盤としていた。
こういう地方を基盤としたビジネスはこれからマジで流行る。
大阪・名古屋・福岡・札幌だけがビジネスターゲットじゃない。
その社長はローカルCMを流すことを考えていて、
社長
「三浦くん~なんか素敵なCM企画やりたいね~」と飲みながら話が来た。
社長
「どんなCMがいいのかね~」
三浦
「まあ、色々方向性はありますが、社長の会社のCMと考えた場合、、
まずぶっちゃけ、ローカルと言っても社名認知が低いと思います。
福岡の『ひよこ』さんとかローカルCMの成功事例で良く例に挙げられますが、最初はそのステップを踏んでます。
先ず 社名とどんな会社なのかをシンプルに浸透させる。
そこから、サービス内容などを落としていくことが重要です。
所詮長くても30秒です。
伝えられる情報に限りがあります。
幾らいい会社でも、それを分からず詰め込みすぎると、
『なんだその会社?』となってスルーされる。
とりあえず、会社名を覚えてもらうのが一番重要だと思います。」
社長
「え~~~そんだけ~~???
なんかつまんないね~」
三浦
「みなさん、、ちょっと広告費を懸けれるようになると、
憧れの『TVCM』とすぐに安直に考えすぎなんです。
目的をしっかりと持たない、
マジで作って終わり、誰にも何も刺さらないCMが出来上がります。
あっ これ、前の会社の時は死んでも言いませんけど 笑」
社長
「社名を覚えてもらうだけね、、、」
三浦
「社長、少し勘違いをされています。
このCMは滅茶苦茶難しいんです。
例えば、僕のCMをやったとします。
『三浦孝偉です!』
・・・なんじゃいな! と間違いなくなる。
重要なのは、
◯◯の三浦孝偉と言えなきゃイケナイ。
これが俗に言う、キャッチコピー ・スローガンになります。
言い方悪いですが、社長は今までガンガン走ってきましたが、
会社の方針が『ノリ』と『勢い』だけだったりします。
信条・ポリシー・・・
そういうメッセージが結局はお客様に響きます。
大きな会社や商品はすべて持っています。
例えば、、、」
と言って、その『例えば』をまとめた資料になります。
(振りがなげえ・・・笑)
今日はそんな「例えば」で僕はピックアップした、キャッチコピー・スローガンなどを紹介して行こうと思います。
すんげえ数なので、今日は解説も含めるから3つだけ。
うん。やっぱ、言葉が持つ力は無限です。
そして、言葉だけじゃなく、そこにヴィジュアルが入ると、もっと世界観が出る。
やはり、僕的に広告の中心は「言葉」「文字」だと思う。
最近は、タレントの力や奇抜なビジュアルで、派手な広告が目立つが、やはり名作は真ん中に「素敵な言葉」があります。
それでは参りましょう。
■ 日産企業スローガン
「SHIFT」
迷走していた日産。
カルロスゴーンの容赦ないリストラで贅肉は取れたとはいえ、
まだまだトヨタの背中は遠く、すぐ後ろにはホンダの影に怯える毎日。
思い切って、スローガンを変えることに。
このCMを初めて見た時は震えた……
常識を創造をデザインを、、すべて「SHIFT」する。
猿が犬と仲良くしていたり、水泳で後ろ向きに泳いでみたり、片手義手のお爺さんが逆上がり、、
すべてが言葉とマッチしている素晴らしいCM。
日産は生まれ変わるんだ、「SHIFT」して行くんだ。
覚悟を感じた。
そして、もっと凄いのがこのCMを大量投下した後、口だけじゃなく、日産が新しいラインナップ車を全部出した、
すんげえCMが流れた。
このタイミングで、Noteやフーガなどが生まれた。
「SHIFT」
しかもギアチェンジの車用語を使うあたり、目鱗。
こういうのをマジで、
「コロンブスの卵」という。
蓋を開けてみたら、開発秘話を聞いたら、
「へーー」と思うが、誰も思い付かない。
名作中の名作。
■ アサヒビールスローガン
「すべては、お客さまの『うまい!』のために。」
仕事中は「すべうま」なんて略していた。
Simple is Best の代表作。
ひねりもクソもない。
だけど、こんだけ伝わるコピーはない。
そして何よりもこのコピーの素晴らしさは「両面性」を持っていること。
つまり、
お客様からしてみたら、
「私たちのことを考えている企業なのね~」となり、
それだけと思いきや、、
これは実は「社員に向けたメッセージでもある」ということ。
原点に帰る場所、立ち止まったり、悩んだりしても、ここに立ち戻れってね。
僕らの活動のすべての根幹には、
「すべては、お客さまの『うまい!』のために。」
という信念があるんだということを。
■ サントリー 山崎
「何も足さない。何も引かない。」
うん。これはまんま。
だけど、伝わる……
時代は変わる。
人の趣味嗜好は変わる……
だけど、我々は変わらない。
自分たちが自信を持ってお届けできる商品は、変える必要は無いんだ。
てな感じっすね!!
■ 目のつけどころがSHARPでしょ
とか、その他、たくさんあるけど……
■ お口の恋人ロッテ
■ そうだ、京都行こう
■ 水と生きる(サントリー)
■ 一瞬も一生も美しく(資生堂)
■ 自然を、おいしく、楽しくKAGOME
などなど素敵なスローガンは多いです。
「言葉」だけでなく、その背景にあるストーリーが溜まらない。
もし、興味がございましたら検索してみてください。
この業界に入るまで、こんなに言葉と向き合うとは思わなかった。。
だけど、言葉が人をたくさん動かすことを実感した。
コピーライターとは、おこがましてく死んでも言えないけど、
これからも僕は言葉を使ったビジネスに、真剣に向き合っていこうと思います。
ではでは
PS
だけど、上記コピーはすべて
「イメージコピー」
DRMとは真逆に行っています。
だけど、学べるところはある。
僕自信、何事も食わず嫌いにならず、貪欲に知識を吸収し続けようと思います。
それでは、暑い日が続きますが、今宵も行くぜ!!!